活性炭でPFASを除去する
- yd
- 2022年1月27日
- 読了時間: 2分
ひとつ前のブログ・ポストで結果報告した自宅の水道水原水に関して、同時刻に採取して簡易型卓上活性炭浄水器で濾過した浄化水を検査に出しました。浄水器の水がどれくらい安心できるかとても興味がありました。
検査したPFAS(ピーファス)の種類
PFOS(ピーフォス)
PFOA(ピーフォア)
PFHxA
検体採取場所 東京都文京区
検体採取日時 2022年1月5日午前8:00
検体採取方法 個人住宅で朝最初に取水
検査機関名 一般財団法人 三重県環境保全事業団
検査日 2022年1月17日
検査精度(定量下限値)0.1ppt (0.1ng/L)
使用した活性炭型浄化装置名 イーテック ポット型家庭用浄水器「ウルオ」
400L性能保証の製品
2021年11月初旬購入、毎日約3L、約2か月使用後、2022年1月5日に検体採取

検査結果
PFOS: N.D.
PFOA: N.D.
PFHxA: N.D.
N.D.とは定量下限値未満であることを示します。
解説とコメント
事業団には定量下限値をもっとも低い0.1pptで発注しました。検査結果はすべてのPFASについて、0.1ppt未満でした。1つ前のブログ・ポストで、水道水原水の検査結果を説明しましたが、3種類のPFASについて定量下限値を超えた残留が認められたのに対して、活性炭で濾過した濾過水は、検出されなかったわけです。
PFAS名 原水 → 濾過水
PFOS: 0.9ppt → 0.0ppt
PFOA: 2.0ppt → 0.0ppt
PFHxA: 2.4ppt → 0.0ppt
この成果は一目瞭然です。この活性炭濾過装置は、PFOSとPFOAについて95%以上除去できると保証している製品ですが、PFHxAについてもきちんと濾過できることがわかりました。
なお、今回使用した家庭用卓上用の活性炭濾過器は比較的安価でエネルギーも不要ですが、長く使用していると目詰まりなどで濾過性能が落ちるので定期交換が必要です。活性炭で一戸建て住宅の元栓から濾過するシステムもあります。
逆浸透膜方式の濾過器も高性能ですが、装置が高価であること、電気で水圧をかける必要があること、汚れた水を排水する必要があること、目詰まりしやすいこと、などの難点もあります。
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