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エリン・ブロコビッチの環境本の日本語版 A book by Erin Brockovich soon to be published in Japanese

  • 執筆者の写真: yd
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  • 2022年12月7日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年12月16日


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2000年にジュリア・ロバーツ主演の映画の主人公になったエリン・ブロコビッチは、その後も自分の財団を立ち上げ、米国や世界の水道水汚染問題に取り組んでいます。彼女は2020年に、

Superman's Not Coming: Out national water crisis and what we the people can do about it, Vintage Books

という本を出しました。ご自分の活動に関して初めて記した本です。


この本では、米国で水道水汚染がいかに深刻であるか、それに対して市民が声を上げて、企業や地方自治体を動かしてきたかが明らかにされています。発ガン物質とわかっていながら下水や川に投棄し、その事実を隠蔽する見苦しい企業や水道会社が登場します。あるいは全米に散在する米軍基地で発ガン性の泡消火剤を大量に使用してきたため、基地家族や周辺住民の飲料水が汚染され、多数が病死する話も出てきます。家族の健康を心配する母親たちが抗議活動や訴訟に踏み切るのを読むと勇気づけられます。


翻って日本でも、米軍基地周辺の地下水のPFAS (有機フッ素化合物)汚染はようやく取り上げられるようになりましたが、テフロンのフライパンは相変わらず堂々と売られ、政府の規制は緩やかで、環境に対する配慮は遅れている感が拭えません。東京都心でもPFASは水道水を汚染しています。水道水汚染に関して、これまでの米国の歩みは、これからの日本の方向性を予感させます。


エリン・ブロコビッチの日本語版は2023年前半に刊行予定です。



 
 
 

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