top of page

PE/PPのフッ素化表面処理の心配

  • 執筆者の写真: yd
    yd
  • 2022年4月6日
  • 読了時間: 2分

ree

要旨 

PE/PPは食品容器として適切と言われるが、フッ素化表面処理はピーファス(PFAS)の深刻な汚染源になっている


3名の研究者が2021年7月に公表した研究成果に関する以下の記事を要約します。


毎年何億個ものポリエチレン(PE)容器とポリプロピレン(PP)容器がフッ素化処理されて市場に出回っている。米国環境保護庁(EPA)は2021年1月の報告書で、これらプラスチック容器のフッ素化処理のプロセスでPFAS(ピーファス)が発生しうると認めている。2011年の研究論文では、EPAの報告書よりさらに多量のピーファスが生成されているとしている。


消費者は、プラスチック容器から溶出するきわめて高い濃度のピーファスにさらされている。例として、1リッターのHDPE(ポリエチレン)容器のフッ素化で生成されたピーファスの1%だけがPFOA(多用されているピーファスの1つ)だったと仮定すると、成人が毎日1リッターその容器の飲料を摂取するだけで、FDA/EPA/CDC(食品薬品庁、環境保護庁、疾病対策予防センター)のPFOAの中期的暴露の基準の300倍ものPFOAにさらされる計算になる。


3人の研究者の所属する研究機関は、FDAが当初どういう経緯でフッ素化処理が安全と結論づけたのか追求する一方、FDAがポリプロピレンのフッ素化処理を認可しないまま食品会社が勝手にフッ素化処理を実施していた可能性がある、と疑っている。


プラスチック容器のフッ素化処理は、プラスチックの表面に膜を形成することになり、容器の強度[と密閉度]を高める。フッ素化処理されている容器は、消費者が購入する食品や、レストランなどの業者の扱う食材、さらに製造業者が液体を保管・輸送する時に使うドラム缶まで幅広い。



なお、関連する記事は、イギリスのガーディアン紙にも掲載されています。

同じくガーティアン紙の最新記事。米国環境保護庁の規制対象となるPFASが少なすぎるという疑問についてです。


コメント


記事: Blog2_Post
bottom of page