BPAフリーの缶詰
- yd
- 2021年12月10日
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輸入品の有機ココナツミルクの缶に「BPAフリー」の表示がありました。

この缶詰は原産国はタイで、日本の2業者が輸入と販売をしています。表示は日本語になっています。ラベルは紙(簡単にはがせて分別収集がしやすくなっています)、缶本体はスチール製(アルミ缶ではない)となっています。米国およびEUの有機認証を獲得しています。
BPAは"Bisphenol A" (C15-H16-O2)「ビスフェノールA」は、毒性・発がん性が疑われています。摂取量は規制値がありますが、驚いたことに「金属缶の内面塗装に使われるエポキシ樹脂については、ビスフェノールAの溶出量等についての食品衛生法の規制はありません」というのが現状です。
耐容1日摂取量 0.05mg/kg/day
材料中の量 500ppm
製品から溶出する量 2.5ppm以下
日本製缶協会の自主基準(2008年、目標)
飲料缶0.005ppm以下
食品缶0.01ppm以下
高温殺菌の場合も同等基準
生協が自主的に検査したデータが掲載されています。
フルーツ缶詰め類 検出せず
マッシュルーム缶類 0.007~0.009ppm
トマト類 0.023~0.029ppm
ミートソース 0.013~0.025ppm
ツナ缶類 0.036~0.051ppm
検出されるということは内面にBPAコーティングがなされていることを意味します。日本製缶協会の自主基準値0.01ppmを超えるものがあります。最大5倍の高濃度になっています。
参考サイト
日本生協連安全政策推進室
なおBPAより毒性が低いとされるBPBという物質もかなり怪しい物質で注意が必要です。BPS, BPF, BPAFも神経への悪影響が懸念されています。
追伸
米国製有機野菜スープ缶詰にもBPAフリー表示がありました。

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